― 60歳・総資産5000万円のケースで考える ―
今回は、実際にいただいたご相談をもとに、外貨建て一時払い終身保険を老後資産に組み込む効果を、できるだけやさしく解説します。
◆ 60歳で総資産5000万円。1000万円を保険に回すべき?
ご相談者さまは株式中心、特に「オールカントリー」をしっかり持っており、資産形成は順調。そこで次のステップとして、「死亡保障や介護保障もあった方が安心」という理由で、1000万円を保険で運用する方法を検討されていました。これは“攻めの投資”から“守りも意識する”タイミングにぴったりのお悩みです。
◆ 外貨建て終身保険のメリット
外貨建て終身の特徴は次の3つ。
① 外貨での分散
ドル建て保険は中身が債券で出来ているので、株だけ・円だけに偏らずリスクを分散できます。
② 死亡保障が確実に残る
投資信託にはない「最低保証額」があり、外貨建てベースで2~3倍もの死亡保障や介護保障が確保でき、相続や家族の安心につながります。
③ 長く持つと貯蓄性も上がる
10年ほど保有すると契約時に約束された利率で預けた保険料が運用され、解約返戻金が増えやすく、長寿リスクにも備えられます。
◆ 注意点も知っておこう
一方で、
• 為替リスク
• 短期解約の不利
• 見えにくい手数料
といったデメリットもあるため、「長期で寝かせられる資金」に向いています。
◆ おすすめの1,000万円の配分
今回のご相談者さまには、次のような構成をおすすめしました。
★ 外貨建て一時払い終身保険:死亡保障500万円介護保障500万円
→ 死亡保障+介護保障+外貨分散+長期の安定資産
★円建て介護保障保険を利用するのも良し
→ 介護費用は円で必要になるため、円建てで準備するのも良いでしょう。
この組み合わせなら、保障・分散・使いやすさがバランスよく手に入ります。
◆ 資産5,000万円の60歳にとって理想的な“守り”の強化
この配分により、
• 株式偏重のリスクの緩和
• 万一のときの死亡保障
• 円と外貨のバランス改善
• 将来の介護への備え
がまとめて実現できます。
資産形成の次は「安心して使える形に整える」ステージです。
今回の1000万円の使い方は、その目的にぴったりと言えるでしょう。
◆一時払い終身は認知症時の資産凍結対策にもなる
家族代理特約を付けておけば、認知症になった本人にかわり代理人である家族が
解約手続きをすることで、この保険の解約返戻金がが凍結されずに本人の為のケアの費用にお金を用意することが出来きます。ただし、無条件に解約できるというわけではなく保険会社の判断も関わってはきます。
また終身保険なので、前述の通り最終的には被保険者の認知症や介護にかかわる家族を受取人にしておくこととで、一定の財産を分割協議の必要なしに特定のご家族に残すことが出来きます。
外貨(外債)建ての一時払い終身は、あなたのポートフォリオの一部に加える一考の価値があります。

