FIREとは「火」とか「発射」とか「解雇」の事ではありません。
「FIRE」とは、労働収入に頼らない経済的な自立(Financial Independence)と早期リタイア(Retire Early)」をかけ合わせた言葉です。どのぐらいの金融資産があれば仕事を辞めても生活に困らないか、という考え方が出発点になっています。
米国での研究などによると、年間生活費の25倍のお金を貯めて年率4%のリターンで運用できれば、金融資産を減らすことなく運用益だけで生活費を賄える、とのことです。FIREの考え方は日本の若手ビジネスパーソンの間で広がっており、多くの人は収入を増やす、支出を減らす、投資してお金を増やすなど、さまざまな手段で目標額の達成を目指しています。
当社のFP相談でも、40代半ば以降のサラリーマンがこのFIREを念頭に置いた早期リタイアのライフプラン相談に来られます。
今は給料も一般に比べると高い水準で貰っているが、「外資系なのでいつまで現職を続けられるかわからない」「給料は良いが仕事が過酷でいつまでも続けられないかも」と言った理由があるようです。どの相談者も完全なリタイアを目指しているわけではなく、転職して給与水準が大きく下がっても今の生活レベルを維持したいという思いが背景にあります。
これは前述のようなFIRE出来そうなエリートサラリーマンの話だけではなく、普通に定年まで勤めあげた会社員や経営者、個人事業主もみな同じで、少しでも豊かな老後を運用で実現して頂きたいと私は思っています。