「あなたの趣味は何ですか?」
先日、同年代のお客様が活動しているオヤジバンドのライブに足を運びました。昭和歌謡POPSを中心とした懐かしい選曲に、会場は同世代で大盛り上がり。何より印象的だったのは、演奏しているご本人たちが心から楽しんでいる様子でした。
長くお客様のライフプランに関わってきたFPとして、「老後を楽しめる人には、共通点がある」と改めて感じた瞬間でした。
50・60代は、仕事や子育てが一段落し、時間とお金の使い方を自分で選べるようになる世代です。老後には自由な時間が増える一方で、「何をして過ごすか」が生活の満足度を大きく左右します。その中心に来るのが“趣味”です。
❖ 5・60代に人気の趣味
ウォーキングや登山、ゴルフ、家庭菜園、旅行、写真、楽器演奏、読書や語学などは、相談の現場でもよく話題に上がります。これらに共通するのは、健康維持や人とのつながりにつながりやすく、長く続けやすい点です。
❖ FPが考える「老後向きの趣味」とは
老後の趣味選びで大切なのは、
・健康を損なわないこと
・支出が家計を圧迫しないこと
・人との交流が生まれること
・体力が落ちても続けられること
この4点です。
反対に、毎年多額の費用がかかる趣味や、ケガのリスクが高いもの、一人で閉じこもりがちになる趣味は、老後の生活リスクを高める場合があります。
❖ 趣味とお金のバランスが老後を左右する
FPとして特にお伝えしたいのは、「趣味にも予算を決める」という考え方です。
目安は老後生活費の5〜10%以内。この範囲であれば、生活を圧迫せず、罪悪感なく楽しめます。
おすすめは、
①体を動かす趣味
②自宅でできる趣味
③人と関われる趣味
この3つを組み合わせること。どれか一つが難しくなっても、他で補えるため、老後の変化に柔軟に対応できます。
❖ 趣味は「支出」ではなく「老後投資」
趣味には、認知症予防、健康維持、生きがいづくり、孤立防止など、数字には表れにくい大きな効果があります。一方で、計画なくお金を使い続けると、想定以上に貯蓄を取り崩してしまうこともあります。
だからこそ、早めにライフプランを作り、「趣味に使えるお金」を見える化することが大切です。趣味は単なる娯楽ではありません。老後の安心と満足度を高めるための、立派なライフプランの一部なのです。
「やることがない老後」にならないためにも、ぜひ今のうちから「お金と相性の良い趣味」を見つけてみてください。
❖ 「このままの支出ペースで、将来に不安はないのか」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「趣味を楽しみながら、老後資金は本当に大丈夫だろうか」
老後の趣味は、人生を豊かにする大切な要素ですが、お金とのバランスを誤ると不安の種にもなります。
私はファイナンシャルプランナーとして、
・今の資産状況で、趣味にいくら使えるのか
・将来の生活費や医療・介護費を考慮すると、どこまで安心なのか
・「やりたいこと」を無理なく続けるための家計設計
といった点を、ライフプラン表を使いながら分かりやすく整理しています。
「相談するほどではないかもしれない」「まずは話を聞いてみたい」
そんな段階でも構いません。
早めに全体像を確認しておくことで、趣味も老後も、より安心して楽しめるようになります。
ご自身のこれからの暮らしとお金について、少し立ち止まって考えてみたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

