平均寿命とは
平均寿命とは、0歳のときに何歳まで生きられるかを統計的に予測した「平均余命」のことです。
日本は世界トップレベルの長寿国であり、日本人の平均寿命は厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」によると、男性が81.41歳、女性が87.45歳で男女とも過去最高を更新しています。
男性が90歳まで生存する確率は4人に1人(26.5%)、女性は2人に1人(50.5%)となっています。
健康寿命とは
健康寿命とは、日常生活を制限されることなく健康的に生活を送ることのできる期間のことをいいます。「日常生活の制限」とは、介護や病気などを指し、自立して元気に過ごすことができない状態です。平均寿命と健康寿命にあまり差がないと、亡くなる直前まで健康に過ごしていたということになり、平均寿命に比べて健康寿命が短くなると、不健康な状態が長いということがわかります。
上記の表から「健康寿命」が平均寿命より男性は約9年、女性は約10年も短いことが分かりました。これは支援や介護を必要とするなど、健康上の問題で日常生活に制限のある期間が平均で10年もあるということです。長い人生、いつまでも元気に過ごすためには「健康寿命」を延ばすことが必要なのです。
平均介護期間
生命保険文化センターの調査によると、介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は平均54.5カ月(4年7カ月)になりました。4年以上介護した割合も4割を超えています。また、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改造や介護用ベッドの購入などの一時費用の合計が平均69万円、月々の費用が平均7.8万円となっています。
人生100年時代といわれ長生きは喜ばしいことですが、それは健康な状態で過ごせてはじめて言えることだと思います。病気や介護などで医療費や介護費用が長期に掛かってしまっては老後生活資金に大きなマイナスの影響を与えてしまいます。
4〜50代で健康維持に注力して老後に備えるのはとても大切ですが、併せて老後生活の準備資金として介護費用などもしっかり計上しておくことをお勧めします。