「老後は何時間あるか」と考えたことはありますか?
平均寿命でだいたい何年、と表記されたものはご覧になったことはあると思います。
日本人の平均寿命は厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」によると、男性が81.41歳、女性が87.45歳で男女とも過去最高を更新しています。
定年退職年齢の目安である65歳時点での平均余命は、男性が19.83年、女性が24.63年です。平均余命とは「ある年齢の人が、あと何年生きることができるのか」を表している期待値です。男女別に算出され、簡易生命表から導き出すことができます。
「今65歳の男性は84才まで、女性は89歳まで生きる可能性がある」と解釈することができます。
では65歳以降の老後の時間はどれくらいの時間があるのでしょうか。
平均余命から男性で約20年、女性で約25年生きるとすると、
男性は 20年 × 12時間※
1 × 365日 = 8万7600時間
女性で 25年 × 12時間※1 × 365日 = 10万9500時間
※1 65歳以降は年金生活で就労せず、睡眠時間や食事、入浴などで12時間かかり、残りの12時間が日々の自由時間として計算した場合
もあることになります。これに対して「現役で働いていた時間」を計算してみると
現役の時間は 45年 × 8時間 × 250日 = 9万時間※2 ※2 20歳~65歳までの45年間、1日8時間、年間250日働いた場合
老後の時間約9万~11万時間は、実は老後までに現役で忙しく働いていた時間以上に相当するとは驚きではありませんか?
今後、寿命はますます延びるだろうと言われています。つまり「長い老後の時間」、QOL(クオリティオブライフ)をいかに意識すべきであり、時間とお金の大切さを再認識する必要があると感じるのではないでしょうか。
どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送りながら、人生に幸福を見出しているか。
生きがい・心身の健康・良好な人間関係・やりがいのある仕事・快適な住環境・十分な教育・レクリエーション活動・レジャーなどなど……。
さまざまな観点から、より良い老後時間を過ごしたいものです。
あおばファイナンシャルプランナーズ
https://www.aobafp.jp/rougo.html
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