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暴落はおこるもの !?

その時iDeCo・つみたてNISAをしている人が「やってはいけない」こと

iDeCoは65歳まで・つみたてNISAは最長20年にわたって非課税で投資できる制度です。
この長期間の運用中には相場の暴落にあう可能性が十分あります。
今回のウクライナ情勢、2020年のコロナショックやリーマン・ショックは記憶に新しいところです。
iDeCo・つみたてNISAのような長期の投資では、暴落時にどのように対応すればよいでしょうか。

「暴落は起こるもの」と想定しておくこと

iDeCo・つみたてNISAのような長期の積立投資では、相場の暴落はいつか起こり、しかも複数回起こるものと認識しておくことが大切です。
確かに相場が暴落すれば、つみたてNISAで買った資産も影響を受け、大きく値下がりする可能性もあります。
しかし、相場の暴落は永遠に続くようなことはなく、いずれは回復するものです。
2020年2月から3月に世界の株価が大暴落したコロナショック後、数か月で株価は回復しています。
また、2008年10月のリーマン・ショックの大暴落では、3年ほどで暴落直前の水準に回復しています。

暴落時に慌てて資産を売る「パニック売り(狼狽売り)」はしないこと

暴落に遭遇すると平常心を保つのは難しいですが、「パニック売り」だけは避けましょう。
「いつかは暴落が収まる」「回復して値段が元に戻る」と思っても、値下がりがいつまで続くかの予測は難しいですし、これ以上損したくないと思って売りたくなる気持ちも良くわかります。
しかし、いつかは暴落も収まります。「パニック売り」をすると後悔することになるでしょう。

積み立てをやめない

一時的に積立投資をやめてしまうのも避けるべきです。なぜなら、価格が下がっていれば、その分、同じ商品が安く買うことが出来るからです。
たとえば、2万円の基準価格の投資信託の価格が半分になったら、同じ金額で倍の量が買えます。この状況で投資を停止するのは「チャンスを見過ごす」ことになるわけです。

積立投資は相場の浮き沈みを利用する投資

世界の市場は常に上がり下がりを繰り返し、長期的には右肩に成長してきました。iDeCoやつみたてNISAはこれを利用し、値下がり時に多くの数量を買い付けて平均購入単価を下げる仕組みなのです。
短期的な値動きは気にすることなく、淡々と積立を続けることが資産形成のコツです。

過去の金融危機でも株価は大きく下落しましたが、やがて回復しており、仮に今回も一時的な下落であるならば、損失も一時的なものに留まります。
しかし暴落時に資産を売却すれば、一時的なはずの損失がそこで確定してしまい、回復には相当な年数を要することになります。
暴落時にそのまま何もしないでいるとやがて株価は回復し、リーマン・ショックは暴落の3年後には元の水準に戻り、そこからさらに7年後にはリーマン・ショック前の水準の2倍以上になりました。
この間も積立投資を続けた結果、金融資産は大きく増える結果となっています。

「お金の小学校」3時間目「日本と世界の経済・金融事情」Chapter3:平均株・・・日本と諸外国 より