「老後」という言葉は人によって捉え方がさまざまですが、厚生労働省の「平成30年 高齢期における社会保障に関する意識調査結果」によると、老後は「65歳から」と「70歳から」に分かれています。
特にこれから定年を迎える50歳代では「70歳から」が32.4% 「65歳から」が35.0%と、ほぼ近い割合になっています。
経済的な側面から考えると、公的年金を受給し始めた年齢を老後と捉える方もいれば、私的に準備した資金(公的年金や退職金以外)を生活費として使いはじめる年齢を老後生活の開始時期とする見方もあります。
生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、預貯金や個人年金保険、有価証券などの老後資金を使いはじめようと考えている年齢は、平均65.9歳となっています。老後資金を使いはじめる年齢の分布をみると、「65歳」が39.7%と最も多く、次いで「70歳」「60歳」の順となっています。
定年や引退の時期は人それぞれですし、定年退職年齢や貯蓄額によって公的年金の支給タイミング(繰り上げ・繰り下げ)は自分で調整されるという人もいることから、私的に蓄えた貯蓄を取り崩すタイミングは異なってきます。
もっとも、私的に蓄えた老後資金の取り崩しタイミングについて「具体的にはわからない」のが実情ではないでしょうか?
ただ、今回の調査を参考に、自分の貯蓄を取り崩すタイミングについて、「65歳」というのは念頭に置いておいても悪くはないと思います。
「65歳」を1つのゴール地点として私的に準備する老後資金計画を具体的に立てたいものです。
あおばFPでは老後資金はもちろんのこと、ライフプラン全般のご相談も承っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
参考・引用
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000174288_00004.html
厚生労働省HP
■ 平成30年高齢期における社会保障に関する意識調査結果について
■ 平成30年高齢期における社会保障に関する意識調査 報告書(PDF)
https://www.mhlw.go.jp/content/12605000/h30hou.pdf
参考・引用
https://www.jili.or.jp/research/report/pdf/r1hosho/2019honshi_all.pdf
生命保険文化センター
令和元年度 生活保障に関する調査